【ご報告】Sustainable Food Asia、台湾スタートアップ6社を対象とした日本・マレーシア市場への進出支援プログラムを実施

2026年4月、Sustainable Food Asia(SFA)は、台湾のHAOSHi Foundationと共同で、日本・マレーシア市場進出のための支援プログラムを実施しました。
本プログラムは、海外スタートアップが単なる市場調査にとどまらず、アジア各地の産業パートナーと実質的な協業・現地での技術検証へ踏み出すことを目的としています。
SFAは、海外企業が直面する市場参入のギャップを解消するため、現地の産業ネットワーク提供から商談・事後フォローまでを一気通貫で伴走支援。

今回は、台湾を代表するフード・サステナビリティ分野のアクセラレーター「HAOSHi Foundation」との連携のもと、選抜された台湾のスタートアップ6社を、日本(東京)とマレーシア(クアラルンプール)の2都市へ案内。現地企業やインフラと繋ぐことで、本格的な市場開拓の一歩を創出しました。

マレーシア編:産業視察からフィールド実証へ

4月中旬に行われたマレーシア編では、ゲンティン・ハイランドで行われたSFAの自社イベントSustainable Food Camp 2026(SFC2026)に本プログラムを組み込みました。SFC2026には8カ国・地域、74社143名が参加。台湾スタートアップ3社は、この場を通じてSFAの地域ネットワークに幅広くアクセスしました。

◆参加したスタートアップ3社

  • Kai Kombucha — お茶の風味を活かしたプレミアムコンブチャを開発・販売。アジアの小売チャネル向けに展開。
  • LumiGood — AIを搭載した、水産養殖向けの「魚カウント・モニタリングソリューション」を提供するテクノロジー企業。
  • Giant Bio — 伝統的な知見と生物学的ソリューションを組み合わせ、魚・エビ養殖の疾病予防に取り組むバイオ企業。
※アジアの小売チャネル展開のための商談の様子

SFC2026への参加に加え、クアラルンプールおよびスランゴール州において、水産養殖農場、生産者、小売チャネル、流通パートナーへのビジネスマッチングを実施。単なる視察に終わらない実践的な成果が生まれました。

  • Kai Kombucha複数の小売・流通関係者から高い関心を獲得。また、SFC2026のピッチイベントで結成されたチームとして「Sustainability Challenge Fund Corporate賞」を受賞し、市場でのポテンシャルを証明しました。
  • LumiGood — SFAのサポートにより、2カ所の養殖場で実際の技術検証(フィールド実証)を実施。現場でのアルゴリズム改善の課題を洗い出し、今後の実証パートナー候補を特定しました。
  • Giant BioSFAとともにマレーシア市場における製品市場適合性(PMF)を整理。プログラム終了後も、SFAの紹介による養殖業者との市場開拓や協業の可能性の模索が続いています。
養殖場で技術検証を行う様子

マレーシア編は、単なる視察や交流にとどまらない実践的なプログラムとなりました。3社はそれぞれ現地企業との商談や技術検証を通じて、マレーシア市場への具体的な一歩を踏み出しました。

【日本編】交流から市場開拓へ

台湾と日本のスタートアップ交流の様子

マレーシアでのプログラム後、HAOSHi Foundationが支援する別の台湾スタートアップ3社を対象に、東京での3日間プログラムを実施しました。日本の食品・ヘルス・素材分野の主要日本企業との商談セッションに加え、日本のスタートアップ企業(株式会社AlgaleX・エクリプス・フーズ・ジャパン株式会社・Morus株式会社)との交流の機会を設けました。

◆参加したスタートアップ3社

  • Leeuwenhoek Laboratories ― 腸内マイクロバイオーム専門のバイオテック企業。次世代プロバイオティクス等を開発し、代謝健康の向上を目指す。
  • Space Ark Bio ― 発酵技術を活用したB2B企業。独自のプラットフォームでおからやビール廃棄物を乳代替品(ミルク、チーズ等)へアップサイクル。
  • King Noodles ― 独自の低温風乾技術で、長期保存と優れた食感を両立する麺を開発。高タンパク・機能性麺をグローバルにOEM/ODM提供。

 

商談に加え、日本のフードテックを支える開発・製造インフラ(CIC Tokyo、Tokyo Innovation Base、KDCフードラボ)の施設見学を実施。最終日は、JR東日本が運営する「Takanawa Link Scholar’s Hub(LiSH)」でのイベント「Wasabi Meetup」に参加しました。

LisHでのMeetUpの様子

参加した台湾のスタートアップ3社は、日本の食品業界からそれぞれ異なる手応えを得ています。

  • Leeuwenhoek Laboratoriesヘルスケア・医薬品分野の企業から高い関心を集め、素材応用や臨床活用の可能性について対話が進みました。
  • King Noodles3社の中で最も幅広い反響を呼び、大手企業やスタートアップとの機能性素材の共同開発、OEMに向けた具体的な議論へ発展しました。
  • Space Ark Bio食品・非食品の両領域で商談が進み、自社の発酵プラットフォームの幅広い応用可能性を示しました。現在、SFAが各社の次のステップを調整中です。

マッチングを超えて:SFAが提供する「3つの市場参入支援」

マレーシア編での集合写真

多くの海外スタートアップは、自国向けのアプローチのまま新市場に参入しようとし、現地企業が「どのように評価・意思決定するか」を把握しきれずに障壁にぶつかります。SFAはそのギャップを埋める役割を担っています。

  • 市場理解の促進:現地のスタートアップや企業と直接対話する機会を設け、参入先市場の評価基準や意思決定のプロセスを肌で理解できるよう支援します。
  • 現地インフラへのアクセス:研究施設、規制相談窓口、OEMパートナー、イノベーション施設への訪問を手配し、現地での事業化の具体的な流れを把握できる環境を整えます。
  • 継続的な関係構築:プログラム終了後もSFAが伴走し、フォローアップ、サンプル交換、規制調査の調整、関心企業との商談設定を継続的にサポートします。
 

今回は、HAOSHi Foundationが持つ「厳選されたスタートアップのパイプライン」と、SFAの「地域ネットワーク・現地実行力・日英中の多言語対応」を掛け合わせることで、台湾スタートアップが市場調査を超え、本格的な事業パートナーとして日本・東南アジアへ参入できる環境を提供しました。

SFAは今後も、世界各国の優れたフードテックと日本・東南アジアの産業インフラを繋ぎ、市場参入を地続きにする実践的なプログラムを継続して企画・拡大してまいります。日本・東南アジアをまたいだフードイノベーションの加速、あるいは共同でのプログラム組成に関心のあるアクセラレーター・政府系機関・投資家の皆様からのご連絡をお待ちしています。

 

<HAOSHi Foundationについて>
HAOSHi Foundationは、台湾を拠点とするフード・サステナビリティ・バイオテクノロジー分野のアクセラレーターです。台湾の初期〜成長期スタートアップを支援し、プログラム・投資・国際展開のサポートを通じてその成長を後押ししています。詳細は以下を参照ください。
https://www.haoshi.global/en

各プログラムの様子はnoteでも紹介しています!
https://note.com/sfaofficial/n/n40f279a93b60?sub_rt=share_sb

Sustainable Food Asia Operating Facilities

Sustainable Food Museum

Location:1F,1-17-8 Nishi-Shinbashi, Minato-ku, Tokyo
Phone: 080-1479-7886
Email: info@sustainablefoodasia.com
MAP: https://maps.app.goo.gl/FoBjoP11L1NjMbbY9
URL: https://www.sustainablefoodasia.com/sustainablefoodmuseum

Sustainable Food Lab

Location: Sunrise Yamanishi Building 1F/4F, 1-20-10 Nishi-Shinbashi, Minato-ku, Tokyo
Email: info+sfl@sustainablefoodasia.com
MAP: https://maps.app.goo.gl/8n7CBHtH5usAbpNC8
URL: https://www.sustainablefoodasia.com/sustainablefoodlab